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パープルーム大学物語

★詳しいコトはこちら★
http://www.parplume.jp/tennji/tokusetu201507.html


※イベント、講義の日程、詳細につきましては↑や、SNSで随時お知らせ致します。


会期

2015年7月11日(土) - 8月15日(土)
11:00 - 19:00 日曜、月曜、祝日休廊
July 11 - August 15, 2015 11:00 - 19:00
Closed on Sundays, Mondays and Public Holidays

オープニングレセプション
7月11日(土)18:00 - 20:00
Opening reception: Saturday 11 July, 18:00 - 20:00

場所

ARATANURANO アラタニウラノ
〒108-0072 東京都港区白金3-1-15-2F
3-1-15-2F, Shirokane, Minato-ku, Tokyo 108-0072, Japan
Tel +81 (0)3-5422-8320
info@arataniurano.com
http://www.arataniurano.com

出品者

qp
坂本夏子
平山昌尚
梅津庸一
福士千裕
内田百合香
風見2
20m61
岸井大輔
KOURYOU
鋤柄ふくみ
マジカル商店
だつお
栄あずな(ex-たんぱく質)
ニ艘木洋行
現代ビジュアルセミナー
パープルーム予備校生
(アラン)
パープルーム予備校研究生
(高島周造、安藤裕美)






グループショーとは通常、主催者のステートメントやテーマ、趣向に準じて作家が選定され配置される。
「パープルーム大学物語」という展覧会はそういった理念に基づいて構想される展覧会とは少し様子が異なる。
宣言の代わりに実際に存在し運営されている「パープルーム予備校」と呼ばれる拠点がその中核を成す。


かつて日本に美術という制度が移入された際、画家たちは西洋画を伝えるための私塾を次々に開いた。
それはヨーロッパのアカデミーに由来するものだった。
初めは国産の西洋絵画を作るといういささか倒錯しながらも理念を共有できていたが、日本の経済の発展とともに美大受験産業に取り込まれていき受験に特化した予備校として勢力を拡大していった。
しかし昨今の日本の経済活動の縮小、少子化に伴い予備校は小規模化し消えていきつつある。
その産業としての美術予備校ではなく今の私たちに見合った小さな資本でエコノミカルに運営していける本来の予備校の形を模索するのが「パープルーム予備校」なのである。

ただ本来の形とは言っても時代を遡るわけではない。当時のアカデミズムと師弟制度との親和性の高さ、そして受験の合格率を上げるため、傾向と対策を繰り返すうちキメラのように奇形化した受験絵画。それらは今の日本の美術を形作る血肉となって息づいている。

しかし大学側はそれを自らの権威を維持するため決して認めようとせず否定し続けている。
これは2015年現在も美術大学で連綿と続けられている悪しき習慣なのである。
受験期の個人的なトラウマに由来するルサンチマンを教育現場に持ち込むことで歴史的視座は切断され続けていく。

パープルーム予備校はその文化資源を受け入れ、無駄にはしない。
そしてパープルーム予備校では生活も制作も時には展示も同じ空間が兼ねる。美術教育と生活の境界は当然、曖昧になる。そもそも美術とは教育が可能なのだろうか?という問いには正直答えられないが、少なくとも一緒に取り組むことはできる。美術の運動体として。

ここに出入りする作家たちは生徒からすれば皆、「教材」である。
その作家たちはそれぞれ異なる出自を持っている。予備校生と一緒に過ごしたり、制作をする時間はかけがえがないし、個々が持っている固有の作家性は花粉のようにアトリエや関係性の中を舞い、やがて受粉する。思いがけない掛け合わせによる花が咲いたりもする。

こういった作家性のシェアや交感は美術学校の就学過程でこそ見受けられることもあるが通常のアートフィールドではあまり見られない。
美大を出ている作家、出ていない作家、そして予備校生がパープルームに関わっている。美術という制度へ自覚的な作家もいれば、美術が生息環境そのものという作家もいれば、そういうことと無関係な作家もいて、それぞれが交流し、シェアできる。暫定的な密室のアトリエを設定することで表現の感染力は飛躍的に高められる。それが「パープルーム」の芸術空間なのである。


表現の様式や時代、場所、コミュニティーによって単線的に語られがちな美術史、美術批評の欠点を造形や実技系の表現の波及の仕方、潜伏しているものを可視化することにより、補いたいという欲望も渦巻いている。

『パープルーム大学物語』とは展覧会という空間と時間を伴う場に建てられる「美術学校」の物語である。

それは、「美術の物語」であり、「学園物語」であり、「恋物語」であり、「絵が生成されていく物語」であり、「視界と絵画平面が同期する物語」であり、「色と線とカタチの物語」であり、「風で草が揺れるような自然の物語」であり、「語り得ない物語」でもある。


かつて黒田清輝は日本に「構想画」という概念を根付かせようとしてあまり上手くいかなかった。それは教育に於いて、「愛」や「感じ」といったものをロマンチックに受容し伝えたためでもある。今後パープルームという揺りかごを経てようやく「構想画」が出てくる。或いは初めて意味のある描き損じをすることができる。それはもはや「洋画」という体裁をとらないのかもしれない。


最後に2015年4月27日、パープルーム予備校に通うため、鳥取からアラン君が夜行バスに乗って相模原に引っ越してくる前夜に急遽作られた「パープルームのきまり」を列挙する。


『パープルームのきまり』

0,めんどくさがらない
1,自分の言葉でしゃべる
2,整理整頓
3,人の目を見て話す そして、会話を楽しむ
4,いい絵至上主義
5,仲間を大切に・信頼
6,作品に愛を
7,チャーミングさ かわいさ
8,報・連・相


文責・パープルーム予備校:梅津庸一


2015/05/20
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パープルーム大学Ⅱ

2014/11/22 〜 2015/2/8

場所
熊本市現代美術館 GⅢ
http://www.camk.or.jp/
 
午前10時から午後8時
(展覧会入場は午後7時30分まで)
 
入場無料
 
〒860-0845
熊本市中央区上通町2番3号
 
TEL.096-278-7500
FAX.096-359-7892
 
ホームページ
http://www.parplume.jp/
 
参加作家
 
有馬かおる
石井友人
内田百合香
梅津庸一
大島智子
風見2
岸井大輔
qp
現代ビジュアルセミナー
KOURYOU
坂本夏子
鋤柄ふくみ
20m61
だつお
たんぱく質
ニ艘木洋行
平山昌尚
福士千裕
マジカル商店
もんだみなころ
パープルーム予備校生
(高島周造、安藤裕美)
アートホーリーメン
マツモトマサヒデ
 
ツイッター
@parplume
 
 
 
☆
 
パープルーム大学Ⅱ(展)によせて
 
「パープルーム大学」は
展覧会という器の上に美術学校を作る試みです。
それは、学校とアトリエと発表の場を兼ねるということです。
日頃からパープルーム予備校(神奈川)では
空間と時間をシェアし作品を生成し、
学校自体の在り方を一緒に考えています。

そしてこの予備校が目指すのは
既存の美術大学の合格ではなく、
新しい大学を共に作り上げることです。

2014年9月に名古屋の山下ビルという
個人の持つスペースで行われた
「パープルーム大学」(展)では
パープルーム予備校で作られた様々な作品、
その副産物、関係性の痕跡が集合知さながらに陳列され、
入学式やパフォーマンス、講義などが次々に催され
既存の美大を超えたという瞬間を確かに
参加者の間で共有しました。
そして予備校で作られた作品や関係性は
とても良質なものでした。
 
ただ、そこには問題もありました。
積極的に人が介入する展覧会であったこともあり、
訪れた鑑賞者の体験にばらつきが出るのは
仕方のないことだったとしても、
展覧会として見たときにまるで
かつて学校だったかのような設え、
もしくは参加型のインスタレーションとも
とれるものだったということです。
名古屋展では参加者間での充足や友愛などへの
若干の偏りがありました。
これは「ずるずるのつながり」と
パープルームでは称されています。
 
熊本市現代美術館で行う「パープルーム大学II」では
名古屋展と同じことはできません。
なぜなら美術館という状況下では
意義や意味がまるで変わってくるからです。

日本に美術という制度が設定されておよそ100年。
美術のコアはあいまいで触れることは疎か認識することも
容易ではありません。
そこにタッチするためにはパープルームで作られた
有形、無形の様々なものを
徹底的に再構築する必要があります。
政治と地続きである美術という地平に建造される遺跡。
もはや人が居なくなった遺跡として
結晶化したパープルームは美術館という制度に同期し、
美術/アートというフレームの再検証を促すでしょう。
美術教育や現代の日本の美術の一端を
それぞれの出自や関係性、
それらがいかに生成されたのかも含めて紹介します。
 
また、アーティストのKOURYOUさんの作品としても
作られているパープルームのホームページは
アーティストが死んだ遥か遠い未来の
廃墟が舞台になっており、
様々な作家の作品が楽しく暮らしています。
それは美術の持つ歴史より遥かに長い
パースペクティブを有しています。
このウェブサイトと展覧会は互いがソースでありながらも
それぞれが独立しています。
 
人がものを作るという根源的な現場、
関係性の構築、ウェブ上のパラレルな世界、
この複合体こそが
「不定形の理想共同体パープルーム」なのです。
 
梅津庸一
 
※パープルームとは2013年に生まれた予備校、
ホームページ、展覧会、講習会、パーティー、
フリーペーパー、などを複合的に行う運動体です。
 
 
2014/11/11
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パープルーム大学開校!

2014/9/13~10/12
9月13、14、15、16日
24hオープン
(16日は20:00まで)
 
土、日&不定期にオープン
(12:00~20:00)
 
お問い合わせは
parplume@gmail.comまで
 
場所
山下ビル>全館内
http://yamashitabiru.
blogspot.jp/
 
〒464‐0086
愛知県名古屋市千種区萱場2‐13‐22
(名古屋市営地下鉄名城線
「ナゴヤドーム前矢田駅」)
 
参加作家
 
有馬かおる
石井友人
内田百合香
梅津庸一
大島智子
風見2
岸井大輔
qp
KOURYOU
坂本夏子
鋤柄ふくみ
20m61
だつお
たんぱく質
ニ艘木洋行
平山昌尚
福士千裕
マジカル商店
もんだみなころ
パープルーム予備校生
(高島周造、安藤裕美)

ツイッター
@parplume
2014/09/13
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